長年使っていたテーブルは、傷やいたみが目立ってきます。「そろそろ買い替え時では?」とご家族や知人から指摘を受けるかもしれません。しかし、新たにテーブルを購入するのは、決して安い買い物ではなく、ためらってしまう方も多いのではないでしょうか?
そして、何より長年共に生活してきたテーブルは、愛着が湧き、なかなか手放せないという思いもありますよね。「このテーブルをリメイクして使えれば……」という考えも浮かぶはずです。そんな方のために、自分でもできるテーブルリメイク術をご紹介いたします。
目次
古いテーブルは買い替えよりもリメイクで復活を!
古くなったテーブルのリメイクには、いくつかのメリットがあります。リメイクの仕方によっては、まるで新品かのように華麗な復活を遂げるのです。まずは、テーブルリメイクのメリットをご紹介していきます。
経済的である
古くなってしまったテーブルを新たに買い替えるとなれば、それなりの費用が必要となってきます。また、あなたのイメージに合うテーブルを探し出すには、時間と労力を使うでしょう。
今、気に入っているテーブルをリメイクすれば、新たに買うより費用は抑えられます。大型のものであれば処分するのに費用がかかりますが、その費用も考えなくても済むので、とても経済的だといえるでしょう。
エコになる
最近では、環境に配慮して、ゴミを減らす活動がみられます。大型の家具は処分するのにお金がかかるため、不法投棄もまだまだ多いようです。
古くなったものをリメイクして、捨てずにリサイクルすれば、必然的に地球の環境を守る活動につながってくるのです。
思い出がそのまま
今まで家族と共に生活してきたテーブルは、持ち主にとっては人一倍思い入れが深いものです。なかなか捨てられないのは、これも大きな要因かもしれません。
それならば、愛着のある家具をリメイクして、またきれいに生まれ変わらせましょう。思い出のつまった家具を大切にするのも素敵ですよね。
テーブルリメイクの前に……まずは下準備
それでは、テーブルをリメイクする手順についてご説明していきます。テーブルをリメイクするには、まず傷やはがれを整える必要があります。そのままにしてリメイクしてしまえば、もともとの傷やはがれが目立ち、きれいに仕上がりません。まずはベースを整えていきましょう。
傷が目立つテーブル
生活の中でついた傷が目立つテーブルは、傷の度合いによって処置の仕方が違ってきます。軽い傷であれば、サンドペーパーで磨けばきれいになります。軽い傷が広範囲にある場合は、ベルトサンダーを使うと便利です。
テーブルの表面が深くへこんでいたり、亀裂が入ったりしている場合は、バテなどを使って傷を埋めることができます。傷以外の場所にパテがつかないように、傷の周りにマスキングテープを貼るときれいに仕上がります。
塗装のはがれが目立つテーブル
塗装がはがれてしまっているテーブルは、はげた塗装をきれいに取り除く必要があります。まずは、テーブルの表面をベルトサンダーやサンドペーパー、研磨シートで磨きます。
サンドペーパーには、目が粗いものから細かいものまでいろんな種類があります。塗装をしっかりと取りたい場合は目の粗いものを、仕上げは目の細かいものを使いましょう。
表面が磨き終わったら、テーブルのふちまできれいに磨いていきます。最後に塗装の粉をきれいに払えば、下準備は完成です。細かい塗装の粉は、ハンディタイプの掃除機を使うとよく取れます。
最近では、ホームセンターなどでDIYスペースを設けており、低料金で道具を貸し出してくれるところもあります。リメイクに必要なものがあれば、すぐに買い出しに行けるので、このような場所を利用するのも便利です。
ご自宅で行う場合は、広いスペースにビニールシートを敷いて、周りが汚れないように行いましょう。
【初心者さんOK!】壁紙・マスキングテープでテーブルリメイク
「テーブルのリメイクって難しいのでは?」と不安な方にも、初心者でもできるリメイク術をご紹介します。実は低コストで、特別な道具もいらないリメイク方法があるのです。
壁紙を使ってテーブルリメイク
テーブルのリメイクも、壁紙を使えば簡単に行うことができます。よくホームセンターや100円ショップで見かける壁紙やリメイクシートが役に立ちます。
柄の種類も豊富で、簡単にはがすことができるので、気分によって手軽に柄を変えることが可能です。また、リメイクシートは、裏面がシールになっているものが多く、何度もはがせるのが魅力のひとつです。
それでは具体的なやり方の説明に入ります。まず、リメイクシートの場合はテーブルのサイズより少し大きめにカットして、貼り付けます。端のはみ出した部分は、はさみやカッターで処理できるのでご安心ください。上から布越しにアイロンをかければ、きれいにしわものばすことができます。
壁紙を利用する場合は、大きめのサイズにカットして、のりか両面テープを紙側かテーブル側に付けて貼り付けます。このとき、ふちははがれてきやすいので多めにのりをつけておきましょう。ローラーやゴムベラを使って貼れば、しわになりにくくなります。
脚はマスキングテープがピッタリ
面積の小さい脚の部分には、マスキングテープが最適です。マスキングテープも種類が多く、一番リメイクに適しているのが、広い範囲に貼れるガムテープ幅のものです。
これも何度もやり直しがきくので、初心者さんも失敗なく貼ることができるでしょう。脚全体にマスキングテープを貼って、イメージをがらりと変えてもいいですし、傷がついた部分だけ同じ色のマスキングテープで隠すことにも使えます。
【本格派さん】ペンキでかっこよく!テーブルリメイク
本格的にリメイクしたい方には、ペンキを使ったテーブルリメイクがおすすめです。壁紙やリメイクシートに比べて、なじみがよく、自然に仕上がります。一度塗ってしまうと元に戻すのは困難ですが、汚れなどの塗り直しは簡単にできます。
準備するもの
テーブルを塗装するには、下記のようなものを準備してください。
- ・ペンキ、塗料
- ・サンドペーパー、紙やすり(目が粗いものと細かいもの)
- ・ハンドサンダー、サンディングホルダー
- ・はけ(塗料の個数に応じて)、ブラシ、ローラー
- ・マスキングテープ、養成テープ
- ・古いタオル、ぞうきん
- ・新聞紙やビニールシート
- ・軍手
- ・汚れてもいい服装
- ・ハンディタイプの掃除機
以上のものを準備しておくと、作業がスムーズです。また、塗装中はペンキが跳ねたり、手が汚れたりするので、周りに気をつけましょう。
ペンキ塗りの手順
ペンキを塗る手順は、下記のようになります。
1、部品を分解する
できる限り、部品をバラバラにしておくと塗装しやすくなります。無理に分解しなくてもよいので取り外せるところだけ取り外しましょう。
2、塗装したくないところは、マスキングテープや養成テープで保護する
ペンキは知らず知らずのうちに、いたるところについてしまうおそれがあります。ペンキがついて欲しくないところは、マスキングテープや養成テープで保護しておきましょう。
3、サンドペーパーをかける
全体的にサンドペーパーをかけます。はじめは目の粗いものから使うと、デコボコの部分がなくなり、平らにすることができます。このとき、ハンドサンダーやサンディングホルダーを使うと作業が楽になります。
電動のベルトサンダーを使うと、より早く作業を終わらせることができます。サンドペーパーは力を入れてこするというよりも、ザーッと軽くかけるくらいです。全体を平らにするイメージで行ってください。
4、掃除をする
サンドペーパーをかけて出たゴミは掃除機で吸ってから、ぞうきんで拭いてください。場合によっては水ぶきしてもかまいません。ゴミが残っていると、塗装がかわいたときのデコボコの原因になります。
5、ペンキを塗ってかわかす(1回目)
ペンキを塗って、完全にかわかします。このとき、いきなりべったり塗らず、薄めに塗るのが成功の秘訣です。
6、再びペンキを重ね塗りする(2回目)
ペンキを重ね塗りすることで、きれいな仕上がりになります。仕上がりの色合いによっては、さらに重ね塗りすることもあります。
7、完全にかわいてから、マスキングテープや養成テープを外す
完全にかわいてからでないと、ペンキがよれたりすることがあります。そのため完全にかわいてから触るようにしてください。
これで、ペンキ塗りは完成です。初めは戸惑うこともありますが、慣れると簡単にできるようになります。一度チャレンジしてみてはいかがですか?
気をつけるポイント
ペンキ塗りにおいて、気をつけるポイントがいくつかあります。まず、ペンキは塗るものによって使い分ける必要があります。用途を確認した上で使用しましょう。
また、ペンキ塗りをする日の天候も重要です。風通しがよく、天気がいい日に行いましょう。湿気の多い日に行えば、塗料がなかなかかわかず、時間もかかってしまいます。
使う塗料は、よくかき混ぜ、色を均一にしてから塗り始めると、色ムラなく塗ることができます。薄めに塗って、完全にかわいてから重ね塗りしていくことで、ひび割れや縮み、しわを防ぐことができます。
まとめ
古くなったテーブル、捨てるのは少しもったいなく感じます。また、愛着のあるものであればなおさら捨てられません。そのテーブルをリメイクして、使ってみませんか?
テーブルリメイクには、壁紙やリメイクシートを使って簡単にできるリメイク術から本格的に塗装するリメイク術までいろいろな方法があります。あなたに合うリメイク術からはじめてみてはいかがですか?
リメイクにも、色の配置を考えたりリメイク作業をしたりといった時間と手間が必要です。なかなか「そんなセンスない!」「時間もない!」という方は、業者にお願いしてもいいかもしれません。プロの業者にイメージや要望を伝われば、きっとイメージ以上のものに変身させてくれるでしょう。