私達の生活をより便利に、そして豊かにしてくれる「家具」。家具には大切な人との思い出、家族の思い出がつまっていますよね。しかし、どんなに大切に使っていても、家具も月日が経てば不具合が出てきます。
今回は、家具のぐらつきを自力で直す方法をお伝えしていきます。長年使っていれば、いつかはやってくる「家具のぐらつき」。そんなときに新しいものを買うのではなく、自分で直してみてはいかがでしょうか?
今家具のぐらつきで悩まれている方も、今後のために覚えておきたいという方も、ぜひ参考にしてみてください。
目次
家具がぐらつく原因を考える
そもそも長年家具を使っていると、どうしてぐらつくのでしょうか?ぐらつきの原因は、家具のみにあると思っている人もいるかもしれません。しかし、それだけではなく、室内にも問題がある場合もある場合も考えられるのです。
組み立て式家具のぐらつきの原因で多いのが、家具に問題がある場合です。家具に使われるパーツの加工のミスや、ネジの締め忘れやゆるみからくるぐらつきのおそれがあります。
一方、木造家具やオーダー家具のぐらつきの原因で多いのが、室内に問題がある場合です。室内に問題があるときは、室内が水平ではないことが原因である可能性があります。
安価でできる!ぐらつきを直す方法をご紹介
家具がぐらつく原因を一概に決めることはできません。ここでは、安価で行うことができる、家具のぐらつきの改善方法をお伝えしていきます。
家具の足元にものを挟む
家具がぐらつくときは、家具の足元にものを挟むと効果的です。傾いている方の足元に、段ボールや木や布を挟んでみましょう。
高さのバランスを保つことができ、ぐらつきをなくすことができます。これは、応急処置としても使われますよね。比較的簡単にぐらつきを解決できる、有効な方法です。
ネジはしっかりしめよう
組み立て式の家具のぐらつきの原因で多いのが、ネジのゆるみです。ネジは、家具のつなぎ目を果たしてくれる大切な役割を担っています。そのため、ネジがゆるんでいると、ぐらつきがおきます。家具のつなぎ目のネジを中心に、一度ネジをしめなおしてみましょう。
ボンドで固定しちゃおう
ボンドで固定してしまうのも一つの手段です。長年机などの家具を使っていると、面と面の接続部分に隙間ができます。そのようなときには、ボンドを使って固定してしまいましょう。ボンドを塗ったあとに、重しをのせておくと、より密度が増し、効果的です。
収納に問題はない?
収納ボックスなどがぐらつくときは、収納に問題があるかもしれません。一か所に重い荷物を収納していませんか?一カ所に荷物を集中させると、重さにバラつきができてしまい、家具の傾きにつながります。一カ所に集中させて収納するのではなく、まんべんなく片づけるようにしましょう。
【DIY家具】ぐらつかない4つのポイント
今流行している「DIY」。ここでは、家具を自分で組み立てるときに、家具がぐらつかないようにする工夫をお伝えします。
ネジをなくさないようにする
まず、ネジと説明書を袋から出します。このとき、小さいネジをなくさないように、注意しましょう。器などに開けると安心ですね。
説明書は必ず読む
説明書を読みながら、材料と照らし合わせ、作業を進めます。普段、説明書で一つ一つ手順を確認しながら作業を進めるのは、めんどうくさいと思う人も多いでしょう。しかし、思うがまま組み立てて、それが間違えていたらやり直さなければなりません。そうなると、余計に時間がかかってしまいます。
ネジを止めるときの注意点
いよいよネジで止める作業です。このとき、一か所ずつネジをしめるのではなく、まずはマスキングテープなどで仮止めしておくのがコツです。全体の作業がある程度進んだら、ネジをしめていきます。
このときネジを多くしめる面があるときは、一カ所ずつ完全にネジをしめてしまうのではなく、全体のネジを軽くしめてから、少しずつネジを強くしめていくようにしましょう。
初めからネジを強くしめてしまうと、「ほかのネジがあわない」なんてことがおきてしまうおそれがあります。
また、ネジをしめるときに、回すというより、押しながらネジをしめている方もいらっしゃるかもしれません。そうすると、ネジの先がつぶれてしまうことがあるので注意が必要です。ネジの大きさにあったドライバーで、ドライバーとネジの溝を垂直にして、ネジをしめましょう。
ボンドを併用する
更にボンドなどの接着剤を使うと、より頑丈になります。パーツとパーツが接している部分には、接着剤を使いましょう。ヘラや厚紙などで、均一になるように接着剤をのばすと効果的です。
地震のとき危険!もっとしっかりぐらつきを固定するには?
日本の周りにはプレートが存在しており、地震が多く起こることから、「地震大国」といわれています。地震がおきたとき、もともとぐらつきのなかった家具でも、地震の大きさによっては家具自体が壊れることもあります。
前もって家具のぐらつきをなくしておくことで、災害時の家具による被害を防ぐことができます。ここでは、地震に備えて、家具の倒壊や転倒を防ぐ方法をご紹介します。
ボンドを流し込む
一つ目に紹介するやり方は、ボンドを使った方法です。ほとんどの日本製の組み立て家具の下駄箱や本棚は、背面に溝があります。この溝にボンドを流し込み、板を挟むことで、ぐらつきを固定することができます。
溝にボンドを流し込み、背板を挟み、直角を保ったまま固まるまで触れずに待ちます。乾いたら設置場所に移動しましょう。こうすることで、長く使用しても比較的ぐらつきにくくなります。
金物で補強固定する
金物で補強固定するのも効果的です。ホームセンターで売っているコーナー型の金物を底板や天板、側板を家具の角に固定することで、地震によるぐらつきにも効果的です。またT字型の金物で側板と棚板を固定する方法も、家具を頑丈にします。
家具と壁をネジでとめる
思い切って、家具と壁をネジで固定するのも効果的です。これは、ぐらつきではなく、家具自体が地震の揺れによって倒れないようにするものです。壁に固定することで、地震の縦揺れでも横揺れでも、倒れにくくなります。
しかし、賃貸マンションなどにお住まいの方は壁に穴が開いてしまうため、管理者の許可が必要です。また、頻繁に模様替えをする人も注意しましょう。
家具のぐらつきで困ったら…修理にだしてみよう
自力で直してみても、ぐらつきが直らない…というときは修理に出してみましょう。修理に出すときのよい業者の選び方は、相見積りを取り、相場を確認することです。
それに加えて、評価や口コミも参考にするとよいでしょう。追加料金の有無もしっかりと確認しておきましょう。
まとめ
今回は、ぐらついている家具の直し方についてお伝えしました。長年使っていると、いつかはぐらつきがおこる家具。新しい家具の購入を検討するより、一度自分で修理してみましょう。今回ご紹介したように、自分で直すことができるものもあります。
また、日本は地震大国といわれているように、いつ地震がくるかわかりません。地震対策のためにも、ぐらつきがある家具は直すことをおすすめします。自力で直すことが難しいときは、専門業者に修理を依頼しましょう。
家具のぐらつきを防止する対策をしっかりと行うことで、地震が起きた際の、家具の転倒による被害防止につながります。命を守ることにもつながるため、専門業者への依頼も検討してみてはいかがでしょうか。