DIYはテレビや雑誌などでも取り上げられるため、最近では多くの人が挑戦しています。DIYとはDO IT YOURSERFの略で、要は何でも自分でやってみようということです。
多くの地域で100円ショップやホームセンター、低価格のインテリアショップなどが開店したことで、これまで自分でリメイクをしたことのない人でも、手軽にリメイクを楽しむことができるようになりました。アンティーク家具は高級ですが、自分でアンティーク風にリメイクを施せば、安い費用でアンティーク家具を楽しむことができます。
リメイクのための商品が、豊富に手に入る現在の日本では、単純な作業を行うだけで、おしゃれな家具のリメイクができます。ですから、コツさえつかめば初心者の方でもリメイクは簡単にできるのです。ぜひこの機会に、ご一緒に家具のリメイクを楽しんでみましょう。
貼るだけ簡単リメイクをやってみよう
初心者の方でも、試しやすいリメイク法として、シールを貼るだけでできる簡単なリメイク方法があります。後ではがすこともできるので、家具だけでなく賃貸マンションの壁面などにも応用できます。貼るだけのリメイク法とは、リメイクシートやウォールステッカーを使ったリメイク方法です。まずリメイクシートやウォールステッカーとは、どのようなものなのかご説明していきましょう。
・リメイクシート
リメイクシートは、家具などをリメイクする際に使うシートのことです。裏側がシール面になっているので、元に戻すのも簡単にできて便利なシートです。今では100円ショップなどで簡単に手に入るようになりました。
・ウォールステッカー
ウォールステッカーはアメリカで生まれたリメイク方法で、別名を「インテリアシール」ともいいます。壁などにシールを貼るだけの簡単なものです。ウォールステッカーには主に、3種類があります。
・ステッカータイプ
シールのように、台紙からウォールステッカーをはがすだけで、貼りたい場所に簡単に貼れるものです。とても簡単なので、初心者の方におすすめです。
・転写タイプのフィルムステッカー
転写タイプは、ステッカータイプに透明のフィルムがついたタイプです。ステッカーを台紙から上から台紙を擦ることで、透明フィルムに柄を転写します。転写をしたら貼りたい場所にそのまま貼り、透明フィルムをはがすだけです。
・水で貼るタイプ
裏面に水をつけて、貼りたいところに貼っていきます。切手のような感覚で、簡単に貼れるので初心者の方にもおすすめです。ガラスやタイルにウォールステッカー貼るときは、伸びる可能性があるので貼り直しが難しくなります。ステッカーがなかなかはがれない場合、ドライヤーなどの熱で少し温めてあげると、はがれやすくなります。
ウォールステッカーを貼りにくい場所としては、木製品やペンキで塗った壁、ふすまなどの損傷しやすい箇所が挙げられます。
貼るだけで簡単にできる家具とは
ドアやキッチンの壁などにリメイクシートを貼るだけで、ぐっとイメージが変わります。
用意するもの
・貼りたい面積分のリメイクシート、またはウォールステッカー【100円ショップやホームセンター、インターネットで手に入ります。)
リメイクシートの貼り方を知っておこう
リメイクシートの貼り方はとても簡単です。一度覚えてしまえば、いろいろなところに応用ができます。ぜひリメイクシートの貼り方を覚えてみましょう。
塗るだけ簡単リメイクをやってみよう
次に、100均ショップなどのペンキとハケを使って塗るだけの、簡単リメイク法をご紹介しましょう。
塗るだけで簡単にできる家具とは
部屋の扉や壁、古くなった机やイス、カフェ風の黒板も、塗るだけで作ることができます。
用意するもの
・塗りたい色のペンキ(水性・油性)水性のペンキは樹脂や顔料と混ぜ合わせる液体に、主に水が使われています。水性のペンキは有機溶剤の臭いが少なく、価格が安いところがメリットです。水性でも、乾けば水には溶けないので大丈夫です。油性のものに比べるとやや乾きにくく、塗料の密着性が低くなります。そのため、重ね塗りが必要になってきます。
油性のペンキは、水の代わりにシンナーなどの揮発性有機溶剤が多く使われています。有機溶剤特有の強い臭いがありますが、乾きやすくて塗りやすいといえます。価格は水性のペンキよりもやや高くなります。油性ペンキの化学成分が気になる方には、天然顔料を使った自然派のペンキはいかがでしょうか。自然派の塗料の中には、シックハウス症候群や化学物質過敏症の方にも優しいペンキもあります。
・軍手やビニール手袋
ペンキが手につかないものなら、どのようなものでも良いです。通気性の良さでは断然軍手ですが、ペンキで汚れてしまうのが嫌なら、使い捨てが良いでしょう。
・ローラー
100円ショップやホームセンターで手に入ります。
・刷毛
新品は毛が落ちやすいものです。安いものだと、毛がとても落ちやすいものもあります。ある程度品質のよいものを選んだ方がよいでしょう。
・ペンキを入れる浅めの容器
浅めの容器は100円ショップに多く売られていますが、ご自宅にある、要らない容器でも結構です。
・マスキングテープ、なければ新聞紙
マスキングテープは、ペンキを塗らない箇所にペンキがかからないようにするため、貼るものです。なければ新聞紙や要らないチラシなどを使いましょう。
ペンキの塗り方
ペンキが早く乾かすために、湿度の低く晴れた日を選んでペンキを塗りましょう。ペンキの匂いがお部屋にこもりがちなので、窓は必ず開けて風通しが良い状態を保っておきます。
乗せるだけ簡単リメイクをやってみよう
カラーボックスに天板を乗せてボンドで固定するだけで、簡単なリメイクができます。カフェ風のカウンターテーブルや、お子さんの勉強机にいかがでしょうか。カラーボックスは100円ショップでも売られていますので、ぜひお気軽にリメイクを楽しんでみてください。
乗せるだけで簡単にできる家具とは
両脇にカラーボックスを置いて板を渡せば、簡単に机が作れます。天板をより強度のあるものにすることで、仕上がりもよくなります。また、ご自宅にある小さな棚の上に天板を置くだけで、同じようにテーブルができます。キッチンによくある収納ケースの上に天板を乗せるだけで、便利な作業台が完成します。
用意するもの
カラーボックスに天板を乗せて、ネジを埋め込むだけで簡単にテーブルや作業台が作れます。
リメイクするときに注意する点とは
リメイクするときに、注意しておくことがいくつかあります。注意点を抑えて、後悔のないリメイクをしましょう。
賃貸物件では勝手にリメイクできないことも
賃貸物件において、初めから家具がお部屋に備わっている場合があります。そのような物件において、家具のリメイクができるかは管理会社や大家さんの考えに左右されます。
自分でのリメイクは失敗する可能性も
DIYはテレビ番組で取り上げられるなど、誰もが挑戦できると人気です。しかし必ずしも始めから成功するとは限りません。
よく見られる失敗は、天板などの木材をカットするときに、直角にならないというような事例です。ホームセンターによっては、カットしてくれるサービスをしているところもあります。もしご自分でカットするのに不安があるのでしたら、1度問い合わせてみてはいかがでしょうか。
またトンカチを使うとき、釘が曲がってしまったり、板がひび割れてしまったりすることもあるので初心者には起こりがちです。釘を打つときは始めにキリで穴をあけておきましょう。そこに釘を打つようにすると、そのような事態を防ぐことができます。
高額な家具は業者に依頼すると安心
高額なソファやベッドなどの家具は、なかなか一般の人が簡単にはリメイクしにくい家具になります。高額な家具に関しては、手慣れた職人に依頼した方が安心です。高額な家具のリメイクで失敗してしまっては、取り返しがつきません。
また、のこぎりや電動のこぎりになれていないと、作業が不安で怪我をする恐れもあります。工具の使い慣れた職人に依頼することで、事故を未然に防ぐこともでき一石二鳥です。
まとめ
近年のリメイクブームにより、リメイクは私達にとって身近なものになりました。今では専門家が使うような特別な工具を使わなくとも、簡単にリメイクができます。
今回見てきたようなリメイク方法は、さまざまな家具に応用することができます。リメイクのポイントを押さえたら、リメイクは簡単にできるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。今回の記事を参考になさってぜひ、ご家庭で素敵なリメイクをしてみてください。