「せっかく買った家具に飽きてしまった」「愛着はあるけど今のライフスタイルに合わなくなった」…っていうこと、ありますよね。引越しに合わせて慌てて買ったり、安いから何となく買ってみたり。誰の家にも、間に合わせや何となく迎えられた家具は意外と多いのではないでしょうか。
もう部屋にしっくりこなくなっていても、値段やサイズや思い出などのしがらみで捨てづらかったり、そもそもこの家具の中身はどうするの？と、扱いに困ってしまうことも。そんな時は、ものは試しで家具のリメイクに挑戦してみてはどうでしょう。方法とコツさえ知っておけば、やり場に困っていた家具もお気に入りの逸品に変身できちゃいますよ。
目次
シンプルだから誰でもできる！家具のDIYリメイク！
便利そうだと思って買ったものの、なんだか部屋で浮いている。思ったより安っぽかった…。違和感が大きいほど、その家具との同居には日々ストレスを感じてしまうものです。そんなストレスと違和感を解消させるために、まずは超簡単でコストのかからない方法で家具リメイクを試してみてはいかがでしょう。
貼るだけ
・ステッカーやリメイクシートを使う小さな家具なら、ウォールステッカーやシール、マスキングテープなどを使ったアレンジを練習感覚で楽しむことができます。サイズがあるものには、剥がせる壁紙や剥がせる床シートなどの大きなリメイクシートが使いやすくておすすめです。やり直しがききますし、貼るだけで全く違うテイストに大変身できます。最近はクオリティーの高いものがたくさん登場していますので、ぜひ活用してみてください。
・タイルや、無垢材、古材などを張り付けて質感プラス！味気ない樹脂や化粧板の棚、テーブルなども、部分的にタイルをあしらったり、大胆に古材や無垢材を貼り付けたりすることで個性が格段にアップします。
塗るだけ
塗るだけ、と言ってもリメイク初心者にペンキ塗装はレベルが高く思えるかもしれません。そんな方には、オイルでのナチュラルなイメージチェンジがおすすめですよ。ほんの少し木目の色のトーンが変わるだけでガラリと印象が変わりますし、風合いも一新されます。
ペンキでのカラーチェンジも、まずは100均のペンキなどを使って気軽に試してみるといいかもしれません。絵具のように混ぜて好きな色を作ることができて幅が広がりますし、慣れたらホームセンターやネットなどで大きなサイズを購入し、大物のリメイクにトライすれば失敗せずにできそうですよね。
乗せるだけテーブルに新しく用意した天板を乗せて固定するだけで、全く新しいものになったかのようなイメチェンをすることができます。また、二つ以上のカラーボックスなど同じ高さの家具と家具の上に、サイズの合った板を乗せれば、スリムなテーブルやカウンターのように使うこともできます。
質感チェンジ！好きなテイストに家具をリメイク
とりあえず使えそうだし、と間に合わせで買った無難な家具も、イメージを湧かせて工夫すれば、家具屋さんにあるおしゃれな家具のよう生まれ変わることもあります。ひと手間かけたリメイクで、おしゃれとは言いがたかった家具がイマドキ感溢れる姿に今までとは違ったお部屋の雰囲気が楽しめるかもしれません。
ヴィンテージ風にリメイク！
最近流行が定着したシャビーシックなテイストの家具。実は、あの風合いを自分で出すことができるんです。色選びにちょっとしたセンスが必要ですが、まず下地となる色のペンキを塗り、その上からメインカラーのペンキを塗り重ねたら、好みのシャビー具合になるようにバランスを見ながらメインカラーをこすり落とします。
最初の色選びで仕上がりがガラリと変わってきますので、色々な家具のカラーリングやこすれ具合を研究しながら、シャビーシックの世界観を追求してみるのも楽しそうですね。
POPでにぎやかな家具にリメイク！
ステッカーやシート、ペイントのカラーには、ビタミンカラーなどのビビットな色使いを選び、ドット柄やチェック柄など比較的描きやすい模様を取り入れたりすると、一気にPOPなイメージになります。
プラス技！ちょっと加えるだけでこんなに変わります
大きな家具でも、たったこれだけで？と思うような小さなポイントに手を加えるだけで見違えますし、それほど手をかけなくても全くの別物レベルにまで家具を変貌させるリメイク法もあります。
取っ手を変えたり、脚をつけたりしてみよう
見慣れたタンスやチェストなどの取っ手を付け替えると、驚くほどイメージが変わります。インテリアショップやアンティークショップにはオシャレな取っ手がたくさん売っていますし、百均やホームセンターでも安くて可愛い取っ手を扱っていますので、あちこち探し歩いてみると掘り出し物に出会えるかもしれません。
付け替えできるのは取っ手だけでなく、テーブルや椅子などの脚も取り換え可能なものが多いです。なんの変哲もない家具の脚を、アイアン製に替えただけで驚くほど個性を発揮してくれたりもします。意外と色々な形や素材のものが売られていますので、店頭やネットなどでぜひあれこれ吟味してみてください。
ソファも大胆リメイク！
ソファは一般的にあまり安くない代物ですが、サイズが大きく目立つだけに、飽きがくるのも早いものです。毎日使うなら座面の痛みも早いですよね。カバーリングを変えても、もうフォルム自体が見慣れてしまって物足りない…。そんなソファも、ラグを使えば一気に大変身させることができます。
方法は、ソファの幅に合ったラグやマットをかけるだけ！ズレが気になる場合は、見栄えのいいスタッズやビスを飾りのように並べて打てば固定できます。ビスが素敵なスパイスになり、ラグの色柄がますます引き立ちます。
発想の転換！照明の傘の意外な使い方
例えば、照明の傘ひとつとっても、ひっくり返して中に袋をかければ世界に一つのオシャレなダストボックスに早変わり。造花やフェイクグリーンなどの鉢として使っても素敵です。こんなふうに、よく見ると全く違う用途で使えるアイテムは、まだ他にもいろいろありそうですね。
思い出はそのままにリフレッシュ
新しい家具を買うのは簡単ですが、自分が本当に長く愛せる物を、と思うとそう簡単にはいかないものです。運命の家具をまた探すのは時間がかかって大変ですし、今使っているものを捨てるという、ちょっとつらい行事も待っています。大きな家具ですと、廃棄するのに労力とお金もかかってきます。
婚礼家具をおしゃれな北欧風に
もう使えないけれど思い出があって手放せない…、伝統芸の詰まった立派な家具だけど今のライフスタイルには合わなくなってしまった…。廃棄することも気軽にリメイクすることもためらわれる家具を、もし素敵によみがえらせることができたら？きっとますますその家具に愛着がわき、これからの可能性に嬉しくなりますよね。
そんな願いを抱いている人には、技術の高い家具専門業者に修理やリメイクを相談してみるといいのではないでしょうか。渋い和風の婚礼家具が、あめ色を生かしたアンティーク風家具に変身したり、モダンな北欧風家具になったりという素晴らしい実績が世の中にはたくさんありますので、自分の家具で置き換えて考えてみると夢が大きく膨らみそうです。
代々受け継がれてきた家具も、リメイクで現代の暮らしになじむデザインに
大切な思い出と伝統のある家具だからこそ、意匠を反映した美しいリメイクを施してほしいと願う人は少なくありません。その家具が持つ個性と可能性を職人さんと一緒に見出し、見事に生まれ変わらせていくという経験は、家具と家族の新しい思い出になりそうですね。
まとめ
家具リメイクの魅力は、イメージとアイデア次第でどんな家具も魅力的に変えることができる点です。今まで何の感情も持てなかった家具にも、自分で考えてほんの少し手をかけることで、驚くほど輝きを放つ存在になってくれることもあります。家具との出会いは運命ですが、もともと縁あって一緒に暮らしてきたお馴染みの家具たちをリメイクすることで、さらに運命を感じられる存在にできたら素敵ですよね。
高い家具を購入するよりもお得に楽しく、自分好みに仕上げていける家具リメイク。市販のリメイク用品もどんどん充実し、家具の修繕・リメイク業界も発展し続けていますので、これからもこの世界に注目していきたいですね。
