どんな家にも必ず1つはあるテーブル。種類も様々で家族が食事を囲む「ダイニングテーブル」、リビングや応接間に置かれている「リビングテーブル」、座卓やデスクというものもテーブルの一種ですよね。物心づいたときから、ずっと同じダイニングテーブルで食事をして、ずっと同じリビングテーブルのある部屋で家族団らんの時間を過ごしてきた、なんてことも過言ではないでしょうか?
しかし、テーブルは物を置いたり動かしたりすることによって表面に傷がついたり、経年による劣化で傷んだりしてしまうものです。 そこで今回は傷んでしまったテーブルを修理によって生き返らせる方法について紹介します。
テーブルの修理で解決する悩みはこんなにもたくさん!
長年使い続けているテーブルって愛着がわいてきます。しかし、そんなテーブルを使っているとき、こんなことはありませんか?
「元々こんな色ではなかったような…」
「脚がガタガタして安定しない」
「ガラステーブルだから小さな傷でも目立つ」
「天板にヒビが入っていて、このまま割れないか心配」
このようなテーブルの傷みは、使用している以上つくことは必須です。
実はテーブルの怪我を直す方法があります。まずはどんな症状があるか1つずつ紹介していきましょう。
グラつき
テーブルがグラグラする、安定しない原因の1つにネジやボルトの緩みがあります。定期的な締め直しを心がけるようにしましょう
ネジなどが使われていない木製のテーブルの場合、接合部分が乾燥によって緩んでしまった結果、グラつきの原因になってしまっている場合もあります。
傷・ヒビ
テーブルの傷はその用途から完全には防ぐことはできないと言えるでしょう。しかしなるべく傷をつけないためには、テーブルクロスなどを被せたり食事の際にランチョンマットやコースターを使うことが効果的です。
無垢材を使ったテーブルは室内が乾燥すると、湿度の調整するために空気中に水分を放出します。しかし、木は水分を出すと体積が小さくなってしまい、ヒビ割れを起こしてしまうのです。
シミ・汚れ・変色
テーブルにできるシミや汚れは食べ物や調味料を落としてしまったり、コップの水分が染み込んでしまったことが原因です。また、熱い鍋などをテーブルに直接置いてしまうと、表面のコーティングが変色してしみになってしまうので、必ず鍋敷きを使用しましょう。
そして木製のテーブルは温度の変化や紫外線によっても色褪せをしてしまいます。
塗装剥がれ
現在多くのテーブルに施されている「ウレタン塗装」は6年~10年ほどで経年劣化をしてしまい剥がれてしまいます。塗装が剥がれてしまうとそこから水や汚れが入り込んでしまいシミの原因になってしまいます。そして見栄えも悪くなってしまいますし、テーブルのヒビや割れてしまう原因にもなってしまうのです。
こういったテーブルに関する様々な悩みは、修理をすることによって全て解決します。
次は、テーブル修理のプロがどういった方法を用いてテーブルを生き返らせているかを紹介します。
これがプロの技!テーブル修理の方法一覧
大きな傷やヒビ割れなど、テーブルを自分で修理するには難易度の高い作業が多くあります。無理に修理しようとすると症状が悪化して、テーブルが使いものにならなくなってしまう恐れもあります。
そういうときにはテーブル修理のプロ、家具修理業者に依頼するのが1番効果的と言えるでしょう。
ここではプロの業者に修理を依頼した際、どんな問題を解説してくれるかを紹介します。悩んでいる症状と照らし合わせて参考にしてみてください。
傷・ヒビ
テーブルの小さな傷はパテで埋めて形を整えます。大きなヒビ割れにはクサビや蜜蝋を使い目立たないようにしていきます。
傷を埋めたあとに目立たないよう木目を描き込むので、よく見ないとわからないほどに修復されます。
変色・塗装
シミや塗装が剥がれてしまったテーブルは1度痛んだ塗膜を剥離させ、新しく塗装することによって新品のようにピカピカな仕上がりになります。 また、経年劣化や紫外線による色褪せも塗装し直すことによって元に戻すことが可能です。
組み直し
グラつきのあるテーブルを一度解体し、組み直すことによってズレやきしみを無くし、しっかりと使えるような状態に戻します。
リメイク
プロの業者にテーブルの修理を依頼する場合、ただ修理をするだけではなくテーブルをリメイクして新しく生まれ変わらせることも可能です。
例えば、テーブルの天板のサイズを変更したり、部屋の雰囲気に合わせた色や風合いのイメージチェンジを施したりすることが可能です。自分の「こうなったらいいな」という要望を修理の際に伝えてみるのもいいかもしれません。
小さな傷は自分でも直せるかも?流行りのDIYの方法も紹介
テーブルに着いた傷でも小さな傷や少しの変色なら自分で直すことが可能です。1か所の小さな傷だけで修理業者に依頼するのも気が引けますし、何より費用面が気になるところです。
そこで、ここからは身近にある道具を使って自分でテーブルの傷を補修する方法を紹介していきます。難しいテクニックや時間のかかる手順のない、だれでもできるような方法なので試してみるのもいいかもしれません。
しかし、あくまでも補修ですので、完全には消えないこともあることを理解しておきましょう。
浅い傷
オリーブオイルとお酢を1:1にして混ぜた液をタオルに染み込ませて、円を描くようにして傷に馴染ませていきます。傷が目立たなくなったら乾いたタオルで拭き取ってください。
へこみ
テーブルのへこんでいる部分に水を垂らして、その上から布を被せて水を吸収させます。布が乾くまで高温のアイロンを上からかけます。このとき布の表面が焦げないように気を付けてください。アイロンと布を外せば先ほどよりへこみが目立たなくなっているでしょう。
グラつき
まずはネジやボルトがしっかり固定してあるか確認しましょう。それでもグラつくのであれば、木片や布、ゴムシートを挟んで調節するとよいです。収納スペースのあるテーブルの場合は収納物を1ヶ所にまとめすぎると、グラつきの原因になってしまうのでバランスよく収納しましょう。
しみ・汚れ
コップの水滴によってできるシミは紙ヤスリを使ってきれいにすることができます。あまり力を入れず木目に沿うようにしてヤスリがけすると上手くいきます。 また、シミのある部分だけヤスリがけをするとそこだけくぼんでしまうのでシミの周りもヤスリがけするようにしてください。
ワインやしょうゆのシミや汚れは石鹸水で消すことができます。
シミのついている部分に水をかけて石鹸で擦り、石鹸水を作ります。スポンジを使ってシミを落とすことができるでしょう。それでもシミが落ちなかった場合は紙ヤスリで軽く削り落としてください。紙ヤスリには目の細かさによってさまざまな種類がありますが、240番の紙ヤスリがちょうどいいでしょう。
傷んでしまったテーブルをDIYで生まれ変わらせよう
最近女性を中心に人気の「DIY」、簡単に言えば「自分で家具をリメイクしよう」といった意味です。
古くなってしまったテーブルもDIYをすることによって新しい家具に生まれ変わり、今後も使い続けられるようになります。
DIYをするためにはいろいろと工具をそろえる必要があると思っている人もいるかもしれませんがそんなことはありません。
近所のホームセンターにある工房スペースでは工具のレンタルをしている店舗もあります。そこでスタッフさんにアドバイスをしてもらいながら1からDIYを体験してみるのもいいかもしれません。
なによりも自分が思っている「こんなテーブルにしたい」という理想をそのまま現実にできるのがDIYの良さでしょう。
まとめ
テーブルは世代を超えて使い続けることができる大切な家具です。共に生活することで味が出てきたり、愛着がわくこともあります。しかし長年使うということは傷みや劣化も伴うということでもあります。
そんなテーブルをすぐに捨ててしまうのはとても勿体ないことですし、積み重ねてきた年月を無下にしてしまうことなのかもしれません。
傷んだままのテーブルをそのままにしないで、プロの業者に依頼して生き返らせてもらうのもいいかもしれません。DIYをして新しい命を吹き込んであげるのもいいかもしれません。
今後も長く付き合っていくテーブルです。これから使い続けるためにも、気にかけてあげるといいのではないでしょうか。