誰でも一度は座ったことのあるソファ。チェアーとは違い、ベッドとは違ったフカフカしたクッションに2人座れるソファは今やどの家にもあります。そんなソファにシミができていたり、黒ずみができていたりしませんか?
ソファの素材によって汚れが付きやすかったり、使い方を間違えると傷みやすくなることがあります。お気に入りのソファを汚れなどで買い替えるのは悲しいです。そんなことになる前に普段から行えるソファのお手入れ方法と長持ちさせる方法をご紹介いたします。
ソファにはお手入れが必要です
多くの方に愛用されているソファですが、実はお手入れが必要なことをご存知でしょうか?その理由はソファによってことなりますが、すべてに共通していることは、ソファの寿命を長くするためです。
家具を買うとき、機能を重視される方もいますが、やはり見た目の好みで決められる方も少なくありません。ソファにもその傾向が多いようです。
そんなソファにも・布素材・本革素材・合皮素材の3種類があります。この3種類について詳しくご紹介いたします。
布のソファの特徴とお手入れ方法
布素材は、触り心地が優しいので肌なじみやすく、クッションの柄やカラーリング以外にカバーリングタイプなどもそろっているので自由度の高いことが特徴です。値段も他のソファに比べて比較的に安いです。
汚れやすく、お手入れしにくい
そんな布素材ですが、デメリットもあります。それは、素材が布のためソファの繊維の間にゴミやホコリが入りやすく、シミなどの汚れも付きやすいことです。ホコリや汚れが付いた状態で使い続けると大変不衛生でハウスダストなどのアレルギー症状を引き起こす可能性もあります。
また、布素材のソファをお使いの方ならご存知かもしれませんが、お手入れがしにくいです。繊維にうっかり付いてしまったペンなどの汚れは撫でるだけでは落ちず、強く擦らないと落ちません。しかし、擦ってしまうと繊維へダメージを与えてしまいます。
そんな布製のソファでも簡単にお手入れできる方法があります。
カバーリングのお手入れ方法
カバーリングタイプは、ソファ本体やクッションへの着脱ができるタイプです。そのため、カバーリングが汚れた場合は、カバーを取り外して手洗いで行いましょう。
洗濯機を使った場合、カバーが縮んでしまったり、ヨレが生じてソファに合わなくなってしまう可能性があります。手洗いがお手間な方はクリーニングの業者に依頼することがおすすめです。
張りぐるみのお手入れ方法
張りぐるみタイプは、カバーを外すことができないタイプのものです。このソファの場合、掃除機を使ってのお手入れが主流ですが、もうひとつ加えるとソファは更にキレイになります。
それは拭き掃除です。掃除機でホコリなどの汚れを取ることができますが、食べこぼしや飲みこぼした染みつき汚れは落ちません。拭き掃除を取り入れることで清潔なソファを保つことができます。
拭き掃除の手順は全部で5つあります。
- 1. ぬるま湯で薄めた中性洗剤作ります。
- 2. 柔らかいタオルに1で作った洗剤を浸し、軽く絞ってソファの表面を叩くように拭いていきます。
- 3. 汚れが浮いてきましたらキッチンペーパーで汚れを取ります。
- 4. お湯で固く絞ったタオルで洗剤が残らないように優しく拭き取ります。
- 5. 自然乾燥させ、繊維の毛並みが気になる方は揃えてください。
革のソファの特徴とお手入れ方法
本革素材は、動物の皮を使った天然の素材です。動物の皮を使用しているのでホコリが溜まりにくいだけでなく、吸湿性や通気性に優れているため、蒸れにくいのが特徴です。また、革は経年使用することにより革特有の味が出てくるので、独特の色合いやその素材を楽しむことができるのも特徴のひとつです。
ですが、天然素材を使用しているため、定期的なメンテナンスが必要で水に弱いです。吸湿性はある素材ですが、耐水性はありません。飲み物をこぼしてしまったり、お風呂あがりの湿った状態で座ってしまうと、ソファの劣化を速めて亀裂の原因となることも考えられます。
高価なぶんお手入れが不可欠
革のソファは、他のソファに比べて天然の素材を使用しており、高価な部類に入ります。せっかく高いソファを思い切って購入したので、長く愛用したいと考える方がほとんどでしょう。そんな革のソファにはお手入れが必要不可欠です。
革のソファのお手入れ方法
革の素材は他のソファとお手入れが違い、専用のグッズでお手入れする必要があります。初めに準備するグッズをご紹介いたします。
- ・乾拭き用タオルと水拭き用タオル
- ・レザークリーナーと専用のスポンジ
- ・レザークリームと専用のスポンジ
- ・ビニール手袋
- ・使わないTシャツ
以下が手順になります。
- 1. タオルで乾拭きしてホコリを取ります。
- 2. 水拭きして皮の表面を濡らしていきます。
- 3. 専用のスポンジにレザークリーナーを数滴垂らします。
- 4. ゴシゴシと汚れを落とします。
- 5. 濡れたタオルでレザークリーナーが残らないように拭き取っていきます。
- 6. 自然乾燥させます。
- 7. レザークリームをムラができないよう塗ります。
- 8. いらない油分をTシャツで拭き取ります。
長持ちさせるコツ
ソファがキレイになったところで次は長持ちさせるコツについてお伝えします。革素材のソファを長持ちさせるコツは、4つあります。
1. 長期間使わない場合はソファにシーツを被せておく。
シーツを被せることにより、ホコリからソファを守ってくれます。
2. ソファが直射日光に当たらないようにレイアウトする。
革のソファは直射日光を浴びることにより、変色・変形の原因となります。部屋の作り的にどうしても当たってしまう場合は、窓にカーテンを付けて日光を和らげることがおすすめです。
3. ソファに水をこぼした際はすぐに拭き取る。
飲み物をこぼしてしまったら革に染み込む前に拭き取ることが大切です。
4. ソファをストーブ付近に置かない。
直射日光同様、ソファが熱くなると変色・変形の原因になります。
合皮のソファの特徴とお手入れ方法
合皮素材は、本革に似せて作られた人工素材のため、本革に比べて安く購入することができ、手入れも楽なことが特徴です。色のバリエーションが豊富でこちらも部屋の雰囲気にあったソファを選ぶことができます。
劣化が早いのが難点
合皮のソファは、本革とは違い人工的な素材のため、吸湿性や通気性は劣っており、長時間座ると蒸れてきます。また経年使用することにより劣化が起こり、長期的に使用するのにはおすすめできないです。合皮でもお手入れと長持ちさせるコツを知っておくことで今お使いのソファを長く愛用できます。
合皮のソファのお手入れ方法
合皮には中性洗剤を使用した方法と消毒用エタノールを使用した方法の2種類のお手入れ方法があります。
・中性洗剤を使用したお手入れ方法
- 1. 中性洗剤をぬるま湯で薄めます。
- 2. 柔らかいタオルでソファの表面を叩くように汚れを拭き取ります。
- 3. 仕上げに柔らかいタオルで乾拭きしていきます。
・消毒用エタノールを使用した方法
- 1. 消毒用エタノールを綿素材の布で軽く拭き取ります。
- 2. クリームクレンザーで円を描くように指で表面を擦ります。
- 3. 自然乾燥後、水拭きをして仕上げます。
この2種類は1か月に1回行うことがおすすめです。普段のお手入れとしてソファに付いたホコリを乾拭きで取るようにするとよいでしょう。
長持ちさせるコツ
合皮ソファを長持ちさせる方法は4つのことに気を付けることで実現できます。
1. 同じ場所に長時間座らない。
同じところに長時間座ることにより、合皮が傷みやすくなります。
2. 直射日光を避ける。
革と同様、直射日光に当たることにより変色の原因となります。
3. エアコンの風から守る
直射日光のように、エアコンに当たることにより合皮ソファの表面がボロボロになりやすくなります。
4. ソファで飲食を控える
汚れのもとを断ち切ることでソファへのダメージを減らすことができます。
まとめ
皆さんが毎日使っているソファは、家具の中でもデリケートなものです。ソファでいつものように寝たり、食べたりしていませんか?
使い方や使う環境によって劣化を早めてしまい、結果捨てる選択以外残らなくなります。一目ぼれして購入したソファならなおのこと長年愛用したいところです。
ソファの素材に合わせたお手入れと長持ちさせるコツを皆さんが身に着けることで、ソファの寿命を長くすることができます。今回ご紹介した方法を試してみてください。
もしご多忙であれば、ソファ専門の業者に頼んでメンテナンスをしていただくこともひとつの手段かもしれません。