昔から使っているお気に入りの家具があるという方はいらっしゃいませんか?便利で使い勝手が良い家具は、ついつい長く使ってしまうものです。しかし長い間使っているとその色に飽きてしまうということもあります。家具は部屋の印象を決めるうえで重要なものです。しかし捨てるのはもったいない…と考えてしまう方もいらっしゃるはずです。そのような場合は、自分で家具の色を変えることで問題が解決されるでしょう。
今回は家具の色を変える方法をご紹介します。自分で作業をおこなう場合はペンキの使用がおすすめです。家具を自分好みの色に変えることでより愛着がわくのではないでしょうか?しかしすべての家具を塗り替えることができるというわけではありません。このような注意点とともに、簡単にできる家具の塗り方をご紹介します。
塗り替えられない家具もある?その違いとは?
ペンキで塗装することで家具の色を変えることはできます。しかしすべての家具に対応しているわけではないので注意してください。昔の家具はほとんどが木製でできていたため、塗装をおこなうのも簡単でした。しかし現在の家具は木製だけでなく、様々な素材で作られています。素材を見極めることで塗り替えることが可能かどうか、判断することができます。
塗り替えることのできる家具は、無垢材の家具や、薄い板を張り合わせた突板家具です。家具のなかにはおがくずなどを固めた芯に、木目プリントをした薄い相板を張り付けたような家具があります。しかし、このようなタイプの家具は塗り替えることが難しいです。塗り替えることはできませんが、カッティングシートを張ることでリメイクすることができるので他の方法を試してみると良いでしょう。
素材が分からない場合は軽く家具を叩いてみてください。軽い音がするのであれば塗り替えることが難しいです。事前に確認しておくことでトラブルの発生を防ぐようにしましょう。
ペンキの選び方も重要なポイント!
家具を塗り替えることのできる家具だということがわかれば、次は使用するペンキを選ばなくてはいけません。家具の塗装に使用できるペンキは主に「オイル性ペンキ」と「水性ペンキ」の2種類に分けられます。それぞれ特徴や性質が異なるため理解しておくと良いです。
・オイル性ペンキ
オイル性ペンキは油性のペンキで、木に染みこませることで色が塗り替えられていきます。元から濃い色をしている家具を全く違う色に塗り替える場合にはあまり適していません。しかしオイル性ペンキには防腐効果があるため、家具が傷つきにくくなるといったメリットがあります。
・水性ペンキ
水性ペンキはどのような色にも上塗りすることができます。元の色が黒や茶色などの濃い色をした家具の塗り替えでも問題ありません。塗り替えだけでなく、ユーズド加工といった特殊な加工を施すことも可能です。上手く塗らないと色にムラができてしまう可能性があるので、水性ペンキを使用する際は丁寧な作業を心掛けましょう。
簡単にできる家具の塗り方をご紹介!
家具を塗り替える際には、ペンキ以外にも必要な道具がいくつかあります。それは「手袋」「ローラー」「刷毛」「トレイ」の4点です。他にも「マスキングテープ」や「新聞」などを用意しておくと作業中のトラブルを防ぐことができます。塗り替える際の手順は以下の通りです。
①色を塗る箇所の状態を整える
まずは家具の状態を整えなくてはいけません。サビやカビがあればしっかりと落とし、手垢やゴミも綺麗に拭き取るようにしてください。汚れが付着していると綺麗に塗ることができない恐れがあるため入念に整えておきましょう。
家具が濡れている場合は、しっかりと乾かしてからおこなってください。ペンキが誤って他の場所に付着する可能性もあります。そのようなことを防ぐためにも汚れてほしくない場所にはマスキングテープや新聞紙を被せておくと良いでしょう。
②家具を塗り進める
家具の状態を整えることができたらいよいよ作業開始です。ペンキの缶を軽く振り、適量を取りだします。塗る範囲が広い場合はローラーを使用することで効率的に作業を進めることができます。事前にトレイの凹凸部で転がしておくことで、ペンキが余計に付かず、ムラができるのを防ぐことができます。
ローラーを使用する際は一定のリズムで転がすように意識するようにしましょう。広い面を塗る際は、上から下へと一定方向に塗ることで綺麗に着色することができます。1度塗りであまり色がはっきりしなかった場合は、乾かしてからもう一度塗ってみてください。
細かい箇所には刷毛を使用すると良いです。ローラーと同じようにトレイの凹凸部でペンキを落としてから使用するようにしましょう。塗る方向は上から下、もしくは左から右へと一定方向で動かしていきます。この際に色が均一に付くように意識しておくことで綺麗に仕上がります。
③塗り終えたら乾燥させる
ペンキを塗り終えたらしっかりと乾燥させてください。乾ききっていない状態で触れてしまうと、せっかく塗ったペンキが落ちてしまう可能性があるため注意が必要です。マスキングテープや新聞を被せていた場合は、乾ききる前に剥がしておくようにしましょう。
風通しの良い場所に置くことでより早く乾燥させることができます。ローラーや刷毛に付いたペンキは、専用の液体を使って落します。薄めて使うようにしましょう。さらに台所用洗剤でも洗っておくとなお良いです。洗い終えたら陰干しして乾燥させていきます。道具の片づけも済んだら作業は終了です。
家具を塗る際にはいくつかの注意点も?
ペンキを使った塗り方を説明してきましたが、作業をおこなううえで注意すべきポイントもいくつかあります。まず知っておくと良いポイントは天候についてです。天候は家具の塗り替えをおこなううえで重要なポイントになるので確認しておきましょう。
ペンキを塗る際は乾燥するタイミングも意識しておかなければいけません。湿度の高い雨の日はペンキが乾きにくいため、作業には不向きな天候です。しかし晴れていれば良いというわけでもありません。晴れていれば乾くのもはやいですが、ペンキは早く乾きすぎると色にムラができやすくなってしまいます。そのため塗り替え作業に慣れていない方は、曇りの日に作業をおこなうと良いでしょう。
室内で作業をおこなう場合はしっかりと換気することも重要です。密室で作業を進めているとペンキのニオイがこもり、気分が悪くなってしまう恐れがあるため注意してください。小さなお子様やペットを飼っているご家庭では、塗りたての家具の扱いに注意しましょう。誤って家具に触れてしまうと危険です。作業は別の部屋でおこない、乾くまでは手の届かないところに置いておくようにしてください。トラブルを未然に防ぐためにも、このような注意点があるということを理解しておくようにしましょう。
まとめ
家具の色を変える場合はペンキを使用するのがおすすめです。ペンキにも種類があるということを理解しておくことで、自分のイメージに合った色合いを出すことができます。作業の手順も比較的簡単であるため、一度試してみると良いかもしれません。家具の色を自分好みの色に変えることで、部屋のイメージを一新することができます。お気に入りの家具に囲まれることで普段の生活も楽しくなることでしょう。