家具というと北欧の家具やアンティークの家具に目が行きがちですが、無垢材家具の魅力もまた良いものではないでしょうか。あまり聞き馴染みのないものですが、簡単に言うと木をそのまま使った家具です。それならば全ての家具がそうなのではないかと思われるかもしれませんが、最近の家具では全て木製というのは少ないです。芯となる素材の周りを木目のあるシートで包んであるだけで、純粋な木製家具は少なくなっています。このシートで包む方法をフラッシ構造と言います。対して無垢材家具はベニア板や合板などの加工品ではなく、木をそのまま加工した木材でできているものです。戦前の家具はこれが主流でしたが、現在ではフラッシュ構造の家具がほとんどです。無垢材家具は木のぬくもりや重さを感じさせ、また楽器のように古くなるほどアンティークのように古い良さが表れてきます。そのために使えば使うほどに味わいが出てくるので、この点が好きな人にとってはとても良い家具かと思います。家具の修理も簡単です。しかし大量生産ができないという欠点もあります。フラッシュ構造の家具も悪いものではないので、どちらが好きなのかをよく見てから、もし無垢材家具の魅力を知ったのなら、そちらを選んでみてはいかがでしょうか。