木製の家具は独特の風合いと温かみがあり人気が高いものです。しかし、天然素材ならではの家具修理が必要になることもあります。そんな木製家具の修理には湿気が関係していることが多くあります。
木製家具の異常でよく耳にするのが、本体に曲がりや歪みが生じたということ。また、それによって引出しの出し入れなどが困難になってしまったというものです。こういった異常は木材が湿気を吸収して膨らんだことや、逆に乾燥してそり返ってしまったことによって生じたものが多いのです。こうした場合の家具修理は、症状がひどい場合は分解して構造を調整することになりますが、軽度の時には湿度の環境がよい場所に十分に置いた後、ニスや塗料を皮膜として塗ることでその後の湿気対策を行います。こういった修繕が数年に1度は必要だと言われています。
他にも、湿気の溜まりやすい場所や温度変化で結露が発生すると木材がカビてしまうことがありますし、ひどい場合は木材が腐ってしまうこともあり修理が大変になってしまうので、普段から空調設備や窓などの位置にも注意して適切な環境に設置することが重要になります。
こうした木製家具は長く使うほど味わいが出る素敵なものですが、定期的な家具修理や適切な湿度環境に気を使わなければいけないものでもあります。大切な家具は長くきれいな姿で使っていきたいものですね。