家具の中には、本革を使用した高級な物もあります。本革は革本来の風合いを楽しむ事ができ、時間の経過とともに少しずつ独特な色合いの変化や傷、シワなどが発生し、「劣化」と言うより「エイジング」という表現がしっくり来ます。
しかし、本革は値段が高いため、本革ではなく合成皮革(合皮)の方を購入する方も多いでしょう。合皮は布地に樹脂を塗布し、本革のように加工を施したものです。一見して本革と似ていますが、本革よりも耐久性は低いですし、徐々にボロボロと劣化してしまいます。
しかし、合皮にも良いところはあります。それは、メンテナンスのしやすさです。
合皮は水や汚れに弱く、普段はやわらかい布で汚れを落とし、定期的に革用のクリームを塗って手入れしなければいけません。しかし合皮は表面が樹脂ですので、」汚れた際には水拭きが可能です。更に汚れが酷い場合には、洗剤をつけて拭く事も可能です。
合皮は本革と比較して脆いですが、それでもきちんとお手入れすれば何年も問題なく使用する事ができます。ただし、あまりにも年数が経った合皮は表面がヌルヌルしたり、ひび割れてボロボロになってしまう事があります。そうなりますと換え時ですので、家具修理をご依頼いただければと思います。